“今シーズン最強”寒気 “警報級”大雪も
“今シーズン最強の寒気”が列島に流れ込んでいます。日本海側を中心に、17日夜から18日午前中にかけてが、大雪のピークになります。猛吹雪などによる交通障害に警戒が必要です。
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午前9時半頃の北海道札幌市の気温はジャスト0度で、大通りは一面雪に覆われていました。朝から、まとまった雪が降り始めた北海道札幌市。半日で30センチの雪が積もりました。
雪は、午後には関東にも降り始めました。
記者(群馬・草津町)
「午後4時すぎの草津町です。かなりしっかりと雪が降ってきました」
街の人
「(Q.髪の毛に雪が)予想していなかったです」
ただこの雪は、まだ序の口。“今シーズン最強の寒気”が列島に流れ込んでいるのです。
群馬県の前橋地方気象台は注意を呼びかけています。
群馬県 前橋地方気象台の担当者
「群馬県の北部を中心に“警報級の大雪”が予想されているところでございます。ちょうど1年前の同時期に“関越道で大雪によって交通障害”が発生したことにつきましては、皆様ご記憶に新しいことかと思っております」
去年のちょうど同じ日、列島を襲った記録的な大雪。関越自動車道では、最大およそ2100台の車が巻き込まれる立ち往生が発生し、3日にわたり、車内に閉じ込められる事態となりました。
気象台は、今シーズン初めて本格的な大雪となる見込みのため、車の運転に注意するよう呼びかけたのです。
その関越道では17日、「大雪予報 冬装備を万全に」と掲示されていました。
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JAFも大雪への対応に追われています。
JAF群馬支部広報担当・野間口拓実さん
「昨年も立ち往生などが現に起きておりますので、人員の体制を整えると同時に、レッカー車に雪用の機材を乗せたりして準備をしています」
一方で、運転する側の心構えとして――
JAF群馬支部広報担当・野間口拓実さん
「(車が立ち往生した場合)マフラーの周りの雪だけ除雪してほしい。そうすると、一酸化炭素含め、排ガスが外に逃げていくので」
スコップや防寒具はもちろん、雪道にはまった場合、タイヤの周囲に砂利をまくと脱出できることもあるため、一緒に車に積んでおくとよいということです。
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影響は、都内のカー用品店にも出ています。
お客さん
「週末、来週に出張で群馬の方とか、山の方とか行かないといけないので」
週末、どうしても外出しなければいけない用事がある人などの、駆け込みでの交換が増えているということです。
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影響はいつ、どこまで広がるのでしょうか。
日本海側を中心に、17日夜から18日午前中にかけてが、大雪のピークになります。その後も雪は降り続き、18日夕方までに予想される降雪量は、北陸で80センチ、関東甲信で70センチ、北海道、東北、東海で60センチなどとなっています。また名古屋など、平地でも雪が降る見込みです。
今シーズン最強の寒波の影響は他にも出ています。17日午後、石川県金沢市では、まるで台風のような風が吹き、傘をひっくり返される人が続出しました。
全国の広い範囲で18日にかけて、30メートルから35メートルの最大瞬間風速が予想されています。猛吹雪による交通障害などに警戒が必要です。