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飯塚繁雄さん死去 83歳 拉致被害者家族

2021年12月18日 3:57
飯塚繁雄さん死去 83歳 拉致被害者家族

拉致被害者・田口八重子さんの兄で、拉致被害者家族会の代表を務めてきた飯塚繁雄さんが、18日午前2時ごろ、埼玉県上尾市の病院で、亡くなりました。83歳でした。

飯塚繁雄さんは、1978年6月に妹の田口八重子さんを北朝鮮に拉致されました。妹を救出しようと精力的に活動を続け、2007年には横田めぐみさんの父親・滋さんから引き継ぐ形で拉致被害者家族会の代表に就任。2009年には、八重子さんが日本語を教えていた北朝鮮の元工作員で大韓航空機爆破事件の実行犯・金賢姫元死刑囚とも面会しました。

飯塚さんは、14年にわたり家族会代表として救出活動の先頭に立ってきましたが、ここ数年入退院を繰り返すなどしていたため、今月11日、代表を退任していました。

そして妹との再会を果たせぬまま、18日午前2時ごろ、上尾市内の病院で帰らぬ人となりました。83歳でした。

田口さんの長男で拉致被害者家族会事務局長の飯塚耕一郎さんは、「父が本当に全国の多くの方々にお世話になり、大変感謝しております。ただ、田口八重子さんとの再会がかなわなかったことが無念であり、非情な結果となってしまった形です」とのコメントを発表しました。

葬儀は家族葬で行われ、後日、記者会見やお別れの会などを設ける予定だということです。