東京都の小池知事は２４日、都内で新型コロナウイルスのオミクロン株に「市中感染」したとみられる感染者が１人確認されたと発表しました。首都圏での「市中感染」は初めてとなります。都庁から中継です。

２４日午後行われた会見で小池知事は、オミクロン株への感染が新たに都内で４人確認され、うち１人は「市中感染」とみられると発表しました。

小池知事「お一人がですね、海外渡航歴がない、感染経路が不明、いわゆる市中感染とみられるわけであります」

この感染者は、都内のクリニックに勤める５０代の男性医師で、海外渡航歴はなく、渡航歴がある人の濃厚接触者でもない、首都圏では初めての「市中感染」とみられます。医師の濃厚接触者は同居の家族２人とクリニックの職員３人で、いずれも症状はなく、検査は陰性ということです。また、濃厚接触者にはあたりませんが、都は、クリニックの患者や職員、およそ１００人にも検査をよびかけています。

ほか３人のオミクロン株感染者は、海外渡航歴があり、このうち２人は、すでに判明している感染者と同じ航空機に乗っていました。

小池知事は不安を感じる都民に対し、無料検査を２５日から実施すると発表しました。来週にはおよそ１８０か所、１日およそ３万件に拡大して市中感染の拡大を阻止したいとしています。