世界の海上保安機関トップ集結…海保など主催「長官級会合」終了 石井長官「対話の場を持ち続けることが大事」
世界96の海上保安機関のトップが集まった「世界海上保安機関長官級会合」が終了し、海上保安庁の石井長官は、政治的課題もある中で「対話の場を持ち続けることが大事」だと強調しました。
海上保安庁と日本財団が主催し都内で行われた「世界海上保安機関長官級会合」には、過去最多となる96の国や地域、国際機関のトップが出席しました。
会合では、新型コロナウイルスの教訓をふまえた感染症への備えや非正規移民への対応などについて意見交換が行われたほか、各機関の成功事例や人材育成などの有益な情報を共有する専用ウェブサイトの運用が開始されました。
今回の会合には、南シナ海や東シナ海などで海洋進出を強める中国海警局も参加しましたが、海上保安庁の石井長官は個別のやりとりについては明らかにしませんでした。
石井長官は、海を法執行することについては「政治的課題もあるが、それを含んだ上で連携するために対話の場を持ち続けることが大事」と強調しました。