岸田首相“襲撃”事件当日に弁護依頼か 宇都宮氏「主張は暴力でなく裁判などで訴えるべき」面識なく依頼受けておらず
和歌山市で岸田首相の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件で、逮捕された男が選挙制度の裁判を起こしていた弁護士に弁護を依頼しようとしていたことがわかりました。
元日弁連会長の宇都宮健児弁護士によりますと、岸田首相の演説会場で爆発物が投げ込まれ木村隆二容疑者が逮捕された事件当日、和歌山県警から「木村容疑者が弁護を依頼したいと言っている」という旨の電話があったということです。
木村容疑者は、去年の参議院選挙に供託金を用意できなかったなどの理由で立候補できず、国を相手に裁判を起こしています。宇都宮弁護士は供託金は憲法違反とする裁判で、原告側の弁護団長を務めていました。
宇都宮弁護士は、木村容疑者と面識はなく弁護の依頼も受けていないということで、取材に対し、「主張は暴力でなく裁判などで訴えるべきだ」と話しています。
警察は、選挙制度への不満が動機なのか、慎重に調べています。