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“首相襲撃”逮捕の男 SNSで名指しで批判 「岸田首相も世襲3世」

2023年4月19日 17:46
“首相襲撃”逮捕の男 SNSで名指しで批判 「岸田首相も世襲3世」

和歌山市で、岸田首相の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件で、逮捕された木村隆二容疑者は依然黙秘を続けています。一方、その男のものとみられるSNSでは、選挙制度や岸田首相などを批判する投稿があったことがわかりました。



19日、木村隆二容疑者の祖父が私たちの取材に応じました。

事件のことは何で知った?

木村隆二容疑者の祖父
「テレビですよ」
「(木村容疑者は)おとなしい、ものすごくおとなしかったよ。ここへも遊びに来てくれない。みなさんに大変ご迷惑かけたのは十分思っています」

15日、和歌山市で岸田首相の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件。関係者によりますと、爆発した筒のふたとみられる部分が、現場からおよそ60メートル離れたコンテナから見つかっていたことが新たにわかりました。コンテナの壁にめりこんでいたということです。

木村容疑者は、依然黙秘を続けています。去年7月の参議院選挙に、年齢や供託金などの条件を満たせず立候補できなかったことに不満を持ち、国を相手に裁判を起こしていたことがわかっていましたが、その後の取材で、ツイッター上に木村容疑者のものとみられるアカウントがあることが明らかになりました。その中には岸田首相を名指しで批判する投稿も。

木村容疑者のものとみられるTwitterより
「岸田首相も世襲3世ですが、民意を無視する人が政治家には通常なれません」
「世襲が蔓延る原因は、立候補するだけで300万円もの供託金を要求する違憲な公選法があるからです」

去年9月には、木村容疑者とみられる男が兵庫県川西市の市議会議員の会合に参加し、選挙制度への不満を漏らしていたといいます。

木村容疑者とみられる男 (大串議員事務所による)
「市議選に出馬したいが選挙に出ることができない」
「被選挙権が25歳なのは憲法違反だから法改正すべきだ」

この会合で、自民党の大串衆議院議員は男と20分ほど立ち話をしたといいます。

自民党大串衆院議員
「被選挙権の年齢の問題をかなり熱心に話された。事件現場の映像を見ておそらく彼だろうと」

木村容疑者とみられる男について、別の参加者も…

会合の参加者
「異常にこの子、若い子なのにしつこく聞くなというのが正直な(印象)」

そして、事件の4日前、木村容疑者のものとみられるツイッターには…

木村容疑者のものとみられるTwitterより 事件4日前の投稿
「普通の国民が立候補出来ない現状の制限選挙下では、普通ではない世襲と、政党の言いなりの犬しか立候補出来ません」

警察は、ツイッターの投稿内容が動機の解明に繋がる可能性もあるとして、事件との関連を調べています。