岸田総理“襲撃” 約50メートル先にも爆発物の破片がぶつかったか
和歌山市で、岸田総理の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件で、およそ50メートル離れた場所にも何かがぶつかったような痕があることが分かりました。警察は、爆発物の破片が当たった可能性もあるとみています。
読売テレビ・古井林太郎記者「爆発があった場所から50メートルほど離れたコンテナにも、何かがめり込んだような痕があるのがわかります」
これまでの調べで、岸田総理の演説会場で投げ込まれた爆発物は、爆発の衝撃で聴衆を飛び越え、40メートルほど離れた場所で本体の一部とみられる筒状の物が見つかったことが分かっています。
18日、警察が、さらに10メートルほど先にあるコンテナを調べたところ、地面から2メートルほどの所にキズが見つかりました。爆発物の破片がぶつかった可能性があるということです。
このほか、近くの海の中をダイバーが捜索しました。破片を回収して、爆発物の威力を正確に把握する狙いです。
一方、警察は18日、木村隆二容疑者が持っていたリュックサックの中に、液体が入った水筒や粉末が入った小瓶、30センチ四方の金属の板、スプーン、ライターが入っていたことを明らかにしました。今後、液体や粉末の鑑定を進めます。
爆弾とみられる筒はリュックの中にはなく、木村容疑者が現場に持ち込んだ爆弾とみられる筒は、すでに見つかっている2つでした。
木村容疑者は黙秘を続けていますが、自宅からは、火薬とみられる粉末や金属製の筒が押収されていて、警察が分析を進めています。