首相演説直前に爆発物 “本体部分”が投げ込まれた場所から40メートルほど離れた場所で見つかる
15日、和歌山市で、岸田総理の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件で、爆発物の本体部分とみられるかけらが投げ込まれた場所から40メートルほど離れたところで見つかったことがわかりました。中継です。
こちらは岸田総理が直前に立っていた場所です。そして爆発があったとみられる場所には、黒いすすのようなものが残っていて、木村容疑者がいた場所から10メートルほどしか離れていません。漁協関係者によりますと、爆発した金属製の筒は、聴衆を飛び越えたとみられ、40メートルほど離れた小屋の近くに落ちていたということです。
この事件では、兵庫県川西市に住む木村隆二容疑者が現行犯逮捕され、17日朝、身柄を検察庁に送られました。木村容疑者は警察の調べに対し黙秘していて、今後検察による取り調べに対し、供述を始めるかが焦点の1つとなります。
15日、事件があった際、岸田総理の足元近くに、筒状の爆発物が投げ込まれ、およそ1分後に大きな音と白い煙があがりました。
最前列にいた人「すごい爆発だった。風圧がすごかった」
警察は、爆発物処理班を出すなどして、現場の遺留品の捜索にあたり、漁協関係者によりますと、爆発物の本体部分とみられる筒状のものが聴衆がいた場所の先にある小屋の辺りで見つかりました。
木村容疑者は確保された際、もう1つ筒状のものを握っていましたが、警察は、いずれも木村容疑者が自ら作った爆弾の可能性があるとみて、殺傷能力があるかないかなどを慎重に調べる方針です。