袴田巌さんやり直し裁判初公判 終了後に姉・ひで子さんが弁護団と会見「これじゃ57年もかかるわけだわ」
57年前、静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑判決を受けた袴田巌さんの再審=やり直し裁判の初公判が行われ、終了後に姉のひで子さんと弁護団が会見しました。
袴田巌さんの姉・ひで子さん(90)
「裁判というのは初めてなんですよね。私もね、90歳になって初めて。のんべんだらりんとやっているので57年かかったのかなと思いました。もっとさっさとやってくれるといいんですよね。なかなかそうもいかないようで、きょう検事さんの言うことを聞いていて、これじゃ57年もかかるわけだわと思いました」
袴田さんは長年収容されていた影響で十分に会話ができないことから出廷の免除が認められ、補佐人として出廷した姉のひで子さんが罪状認否で無罪を主張し、「弟に真の自由をお与えくださいますようお願い申し上げます」と述べました。
このあとも裁判は続き弁護団によりますと結審は、早くても来年4月以降になる可能性があるということです。