元幹部職員「死をもって抗議」メッセージ 兵庫県知事“パワハラ疑惑”めぐり音声データなど残す
兵庫県知事のパワハラ疑惑などをめぐり、死亡した元幹部職員がメッセージや音声データなどを残していたことがわかりました。
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「死をもって抗議する」
兵庫県の元西播磨県民局長だった男性は、こうしたメッセージを残して死亡しました。
男性はことし3月、斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発。19日には知事の疑惑を調査する「百条委員会」に証人として出席する予定でした。
突然の死に、百条委員会のメンバーからは「調査の見通しは厳しい」との声も飛び交う中、関係者によると、男性が「死をもって抗議する」というメッセージのほかに、百条委員会で発言する内容をまとめた陳述書と、知事の疑惑に関する音声データを残していたことが明らかになりました。
これらは先週、遺族が百条委員会に提出。百条委員会は16日に理事会を開き、提出された陳述書や音声データの取り扱いを協議するとしています。
一方で3年前、自民党などの推薦を受けて初当選した斎藤知事。14日に神戸市内で開かれた自民党兵庫県連の大会で、末松会長は「県政の立て直しはかなり厳しく、自分だったら辞職を前提に考える」と述べ、事実上、辞職を迫りました。
斎藤知事は、「県民からの負託を受けている」として辞職はしない考えです。