【気象解説】梅雨なのに猛暑日続出 “災害級暑さ”今後の見通しは?
4日は強い日差しやフェーン現象の影響で、災害級とも呼べる危険な暑さとなったところがありました。今後の見通しなどを気象予報士の木原実さんが解説します。
■まさに災害級暑さ “39℃超”も
4日は全国的に気温が上がり、関東や東海など太平洋側を中心に35℃以上の猛暑日が続出しました。猛暑日地点数は今年最多の64地点となりました。全国で最も気温が上がったのは静岡で、39.3℃と観測史上1位の暑さ、今年全国で一番の暑さを更新しました。また、和歌山の新宮や群馬の桐生などでも37℃を超え、まさに体温以上の危険な暑さとなったところもありました。
■夜間も油断せずに熱中症対策を
この先は夜間でも熱中症に警戒が必要となってきます。5日にかけて東京都心の気温変化を見ると、4日夜から5日に日付が変わっても気温は下がらず、2日連続の熱帯夜となる見込みです。そして日中も梅雨の晴れ間となり、気温は33℃前後まで上昇、厳しい暑さが続く予想です。引き続き熱中症には厳重な警戒が必要です。
■まるで“梅雨明け”猛暑いつまで?
4日正午の気象衛星の画像と天気図を重ねてみると、日本付近にはまとまった雨雲の帯がありません。太平洋高気圧が強まったことで一時的に梅雨前線が消えている状態です。まさに気圧配置としては“梅雨明け”したかのような状態となっています。
この先、週間予報をみると、7日にかけては晴れれば35℃前後、猛暑日となるような暑さのピークが続きます。ただ、来週は梅雨空が戻って、この危険な暑さ、猛暑は少し落ち着く見込みです。とはいえ、蒸し暑さは続きますので、引き続き万全の熱中症対策をお願いします。