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男性性被害相談 男児や50年前の被害の苦しみ語る人も

2023年12月6日 19:05
男性性被害相談 男児や50年前の被害の苦しみ語る人も
旧ジャニーズ事務所の性加害問題を発端にして政府が設置した男性被害者専用の相談窓口に、開設から8週間で77件の性被害の相談が寄せられ、男児の被害のほか、50年以上前の被害に関する相談も複数あったことがわかりました。男性・男児向けホットラインは12月23日までの開設で政府は、悩んでいる場合は相談してほしいと呼びかけています。

政府は今年7月に取りまとめたこどもや若者の性被害防止に向けた緊急対策パッケージに基づき、9月22日から「男性・男児のための性暴力被害者ホットライン」を設置しています。

このホットラインでは男性・男児の性被害の知見をもつ相談員が対応し、相談者の意向を尊重しながら話を聞き、必要に応じて地域のワンストップ支援センターや自治体による男性相談事業、法テラス、精神保健福祉センターなどを紹介しています。

内閣府によりますと開設から8週間、11月11日時点で、このホットラインに寄せられた性被害に関する相談件数は77件でこのうち、成人男性向けの窓口への相談が52件で、男児むけの窓口への相談が25件にのぼったということです。

また、20年以上前の被害についての相談が含まれている例が成人男性からの相談のおよそ7割を占め、中には50年以上前の被害について語る人も複数いたということです。

内閣府の担当者は「被害を受けられた方から相談がしにくい、あるいは誰にも言ったことがない、という声も複数聞いている。そうした中苦しい思いが長期にわたることが具体的な相談の中で把握された」とし、男性の性被害への対応の必要性を強調しました。

ホットラインは12月23日までの開設ですが、政府はここで得られた知見を生かし、相談を受ける人材に向けたワークショップを行うことなどを検討していて、既存の女性含む性被害のワンストップ支援センター#8891などの相談窓口での対応の充実につなげる考えです。

【男性のための性暴力被害ホットライン 】■0120-213-533
■開設日:毎週土曜日
■開設時間:午後7時~午後9時

【男の子と保護者のための性暴力被害ホットライン】■0120-210-109
■開設日:毎週金曜・土曜
■開設時間:午後4時~午後9時

※ホットラインはいずれも12月23日まで