“紅麹サプリ”疑った医師、経緯を語る 患者3人を診察…先月1日、小林製薬に問い合わせ
小林製薬の「紅麹」を使ったサプリメントで健康被害が相次いでいる問題で、サプリメントを摂取後に腎機能に異常が生じた人を診察した医師が会見を行い、健康被害との関連を疑った経緯などを話しました。
日本大学・板橋病院 阿部雅紀主任教授
「(紅麹コレステヘルプ摂取での健康被害が)3例連続しましたので、疑わしいというふうに思い、小林製薬に連絡を取っていいですかと」
日本大学板橋病院の阿部教授は去年12月から先月にかけて、小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」を摂取し尿の泡立ちや濁りを訴える50代から70代の女性患者3人を診察しました。いずれも健康で既往歴などがなく、常用している薬もありませんでしたが、3人は共通して「紅麹コレステヘルプ」を摂取していたことがわかり、影響を疑ったということです。
病院側が先月1日に小林製薬に問い合わせたものの、「同様の情報はない」と対応されていたということです。
しかし、先月15日になって小林製薬からヒアリングをしたい旨の連絡が病院にあり、22日に病状や経過などを報告。小林製薬はその1か月後の今月22日にサプリメントの健康被害について公表していました。
阿部教授は、小林製薬の対応について一定の理解を示しながらも「発売前だけでなく抜き打ち検査なども含め製品の安全性の確認が必要だ」としています。