秋田市は生活保護を受けている市民のうち、障害がある人を対象に支給する追加の支援金を本来支給すべき額よりもおよそ8100万円多く支払っていたと明らかにしました。

誤って多く支払われていたのは、生活保護費を支給されている人のうちの障害がある人に上乗せされる「障害者加算」の支援金です。秋田市によりますと支給されていた期間は2018年12月から今月までのおよそ5年間で、117世帯・120人に本来支給されるべき額よりも合わせておよそ8100万円多く支給されていました。1つの世帯に対して149万円余り多く支払われていたケースもあり、秋田市は支給額の計算方法を誤っていたり、受給資格があるかどうかの確認方法を誤ったりしていたことなどが原因だと説明しています。市は今後、対象の世帯を訪問して経緯を説明し、謝罪することにしています。多く支払った額については原則として返還を求めていく方針ですが、生活に欠かせない家電や日用品を購入していた場合などは、その分の返還を求めないことも検討していて、各世帯による支援金の利用状況を詳しく確認することにしています。