秋田市で戦没者追悼式・平和祈念式典
終戦から78年。戦争で犠牲になった人を追悼する式典が秋田市のミルハスで行われました。参列者は平和への思いを新たにしました。
8月の暑い時期を避け毎年この時期に行われている県の戦没者追悼式・平和祈念式典。遺族などおよそ600人が参列し戦没者の冥福を祈りました。
遺族を代表して追悼のことばを述べたのは北秋田市の斉藤彦志さんです。斉藤さんのおじ、彦之亟さんは中国に派兵され1940年、24歳という若さで戦死しました。おじの無念に思いをはせてきたという斉藤さんは、戦争の悲惨さや遺族の記憶を後世に語り継ぐ活動に参加しています。
日中戦争以降の県内の戦没者は軍の関係だけで3万4000人余りに上っています。終戦から78年。戦没者遺児の平均年齢は80歳を超えました。秋田県遺族連合会は今後、孫やひ孫の世代による語り部や遺品の整理・保管などの活動に力を入れていくことにしています。