環境省 先端モデル事業エリアに十和田湖畔の地区を選定 全国で初
環境省は国立公園での滞在型・高付加価値の観光を推進する先端モデル事業エリアに全国で初めて十和田八幡平国立公園の十和田湖畔にある休屋・休平地区を選定しました。2028年度に新たな宿泊施設の着工を目指すとしています。
環境省はインバウンド、外国人観光客の需要が急速に回復する中、国立公園での滞在型・高付加価値の観光を推進していくことにしていて、その先端モデル事業を行うエリアの検討を進めていました。事業は宿泊施設の整備を核としています。4つの国立公園が候補にあがっていましたが、その中から十和田八幡平国立公園の十和田湖畔にある休屋・休平地区が選定されました。全国で初めての選定となります。
小坂町の休平地区に接する青森県十和田市の休屋地区では15年ほど前に廃業した大型ホテルやレストランなどがおよそ20棟そのまま残されていました。このため環境省は3年前から廃屋の撤去を進めていて、この土地の利活用も選定理由の1つです。廃屋の撤去によって生まれたスペースに自然体験型のアクティビティが楽しめる新たな宿泊施設を誘致することが検討されています。
環境省は新年度から事業の具体的な方向性を定め、2028年度に新たな宿泊施設の着工を目指すとしています。