上皇ご夫妻は、12日、引っ越しのため約2年間仮住まいしていた東京・高輪をあとにされました。

上皇ご夫妻は、12日午前10時半頃、東京・港区高輪の仙洞仮御所を出発し、引っ越し作業の間滞在する神奈川県の葉山御用邸に向かわれました。

出発の際には、港区長や近隣の保育園児約50人が見送り、上皇さまは身を乗り出して手を振られていました。

園児たちは、仙洞仮御所の敷地内で採れたドングリを使った作品や誕生日カードを上皇ご夫妻に贈るなどの交流があったということです。

側近によると、上皇ご夫妻は仮御所で四季の移ろいを楽しみながら、穏やかに過ごし、短い期間ながら地域の人たちと温かいつながりを持てたことをとても嬉しく思われているということです。

上皇ご夫妻は、2週間葉山に滞在したのち、今月26日、バリアフリー化の工事を終えた赤坂御用地の仙洞御所に入居されます。