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大雨による土砂崩れで自宅と倉庫が宙に浮いたままの住民の思いは 北秋田市阿仁水無

2024年8月1日 18:10
大雨による土砂崩れで自宅と倉庫が宙に浮いたままの住民の思いは 北秋田市阿仁水無

1週間前の7月25日夜、1時間に100ミリの猛烈な雨が降った北秋田市では、各地で土砂崩れが発生しました。中には、建物の土台部分が大きくえぐられ、一部が宙に浮いてしまっている住宅もあります。当時の様子と住民の思いを取材しました。

北秋田市阿仁水無地区にあるこちらの住宅では、猛烈な雨が降った25日の夜、土砂崩れが発生しました。

住宅の裏手にある斜面は、大きく崩れたまま。建物の土台部分は大きくえぐられ、住宅と倉庫は一部が宙に浮いてしまっています。

この家に妻と2人で暮らす吉田竹雄さんが異変に気付いたのは、日付が変わるころだったといいます。

吉田竹雄さん
「停電になってえらい音して、聞いたことない音で、窓開けてみたら、そこがもう決壊して崩れておった」

敷地には濁った大量の水が勢いよく流れ込み、住宅の裏手の斜面が大きく崩れていったということです。

倉庫の床は、土砂とともに一部が崩落。残った部分にも亀裂が走り、建物は崩れた斜面の方へと傾いてしまっています。住宅は北秋田市に半壊と判定され、夫婦は市営住宅に避難しました(7月30日)。

50年近くにわたって地域で工務店を営んでいる吉田さん。今回被害にあった住宅も20年ほど前に自らが設計して建てたものだったといいます。

吉田竹雄さん
「愛着あるもんだから、よそに行く気持ちはさらさらないので、どうにかして緊急に何か対策を講じてもらいたい。県か国か市でね、何かやってもらいたいとそう思ってます。緊急に何か対策を講じてもらえればすぐにでも戻りたいなと思っていました」

北秋田市は吉田さんの意向を受け、崩れた斜面の復旧や対策の工事を支援することができないか、検討を始めています。

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