「客観的な事実の記載に留めるべきだった」一部SNSで物議の県配布冊子に佐竹知事 少人数学級についての対応も議論 秋田県議会総括審査
続いては、夫婦やパートナー同士が将来の妊娠・出産を考えて日々の生活や健康に向き合うプレコンセプションケアについてです。
県が高校生などに配布した冊子が“一部の”SNSで物議を醸す中、佐竹知事は「客観的な事実の記載に留めるべきだった」と述べ配慮不足を指摘しました。
佐竹知事
「これあの実は出てるのはわかるんですが、中身は見てないんですね。これ今回見てね私もねあっと思った」
妊娠や出産に関する正しい知識を身に付けてもらおうと、県が2023年度までに県内の高校2年生や市町村に配布した冊子は、老化に伴って起こる女性の体内での変化や性交渉に関する表現方法が不適切だとして一部のSNSで物議を醸しました。
佐竹知事
「科学的事実、これだけでね留めて、あとはね、その場で、どういうふうに本人に言うか、十分注意しながら、本来、完全に、客観的なものだけに済ませるべきだと思う」
4日の県議会総括審査でこう述べた佐竹知事は、冊子内での表現は主観的だと指摘し、配慮不足を指摘しました。
県は、プレコンセプションケアや性教育について、これまで以上に建設的に議論してく方針です。
また、4日は県独自の少人数学級の取り組みについても議論が交わされました。
自由民主党 髙橋豪議員
「少人数学級制度そのものをこのあとどうするのかということ。それからそれではそれに寄らないような中で、きめ細やかな教育を実践していくためには、ICT教育含めてどういった考え方をしていくのか」
県教育庁 安田浩幸教育長
「(就職氷河期世代で)働き盛りの40代くらいの方々、秋田県出ていった方々にはですね、もし機会があって秋田県でやるようであれば、優遇措置もありますので、ぜひですね秋田県の採用試験受けて、できれば子どもさんも連れて一家でこちらに来て、先生やってほしいなと、そういう思いもありますし、そういうPRもしますし」
小中学校の1クラスを30人程度にする県独自の取り組み、少人数学級は、児童・生徒一人ひとりへのきめ細やかな指導を目的に、2016年度以降県内すべての学級で実施されています。
しかし、教員不足のため、新年度秋田市にある6つの小学校のあわせて16の学級では実施できない見通しです。
県教育庁は1つの学級に1人の担任が付くというこれまでの制度にとらわれず、少人数学級の抜本的な見直しを含めて対応を検討しています。