8ミリフィルムから未来を考える上映会
かつてホームビデオとして使われていた8ミリフィルムの上映会が秋田市で開かれました。県内の家庭などに眠るフィルムを集め保存・活用するこの取り組み。23日は新屋地区の歩みを振り返りこれからの発展に向けて意見を出し合いました。
秋田市の新屋図書館の開館25周年を記念して開かれた8ミリフィルムの上映会。
石山友美准教授「新屋の未来を考えるツールとして8ミリフィルムを活用してみたいということで。一つのフィルムで3分間しか撮影できないものになります。そうするとやはり3分間で何を記録するべきか何を撮るべきかってことを撮影者はやっぱりすごくよく考えて撮っているこれがげんだいのデジタルで撮影されたものとの大きな差なのかなと思っています」
秋田公立美術大学で教鞭を取る石山友美さんは各家庭に眠る8ミリフィルムを持ち主から譲り受け保存・活用する取り組みを行っています。撮影当時の話を聞きながらこれまでに1000本以上のリールを集めてきました。23日は新屋地区に関するものをまとめこれまでの歩みをたどりました。
昭和13年の雄物川通水の映像「これは最も古いフィルムの一つなんけどもここは昭和13年の雄物川の放水路の通水工事、それを記録として撮影されていた、爆破と同時にどぼっとこう通水できるわけではなくて手作業で結局掘って通水させた様子が映像に映っております」
上映会の後は建築士の資格を持つ教授も交えて地域のこれからについて話し合いました。空き地に美大生が通える寮や作品を展示・販売する場所を作り賑わいを創出する意見などが挙がりました。
石山友美准教授「未来に向けて何か考えるヒントが昔撮られた映像にはあると思うので、そこがきょうのイベントの意義でもありますし、私たちがずっとやっているプロジェクトの意義でもあるのかなというふうに思っているので、未来に向けてということを常に考えていきたい」
過去の映像と思い出がよみがえる8ミリフィルム。その活用が広がりをみせています。