【解説】父親殺害の罪に問われた2人に判決 裁判の争点は”霊媒師JUN"は一体誰なのか
宮城・柴田町で、父親である村上隆一さん(当時54)を殺害した罪などに問われている2人の裁判員裁判で、仙台地裁は長男の妻・村上敦子被告に懲役28年、二男の直哉被告に懲役20年の実刑判決を言い渡した。
この裁判を、振り返るー。
父親の殺害を指示したとされる”霊媒師JUN”とは、一体誰なのか?が、裁判の一番の争点だった。
検察側は、”霊媒師JUN”は長男の妻である敦子被告であり、父親の殺害を二男・直哉被告に指示したのも敦子被告だったとして、懲役30年を求刑した。
一方の弁護側は、”霊媒師JUN”は敦子被告ではない、よって殺害したのも敦子被告ではなく別の誰かだとして、殺人については無罪を求め、罪を認めた詐欺などについて執行猶予を求めた。
仙台地裁は、携帯電話の通信履歴を調べたことろ、”霊媒師JUN”が使っていた携帯電話の通信回線が、普段敦子被告が使っているものだったことなどから、”霊媒師JUN”は敦子被告だと認めて、懲役28年を言い渡した。
弁護士によると、敦子被告側は控訴する方針だという。