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海底地震計のメンテナンス 緊急地震速報最大15秒遅れも

2024年1月9日 9:38
海底地震計のメンテナンス 緊急地震速報最大15秒遅れも
出典:気象庁

北海道から千葉県の沖合にある日本海溝の海底に設置されている海底地震計で9日から、あす10日にかけてメンテナンスが実施されます。このため緊急地震速報の発表が最大で15秒程度遅れる可能性があります。

北海道から千葉県の房総沖にかけての日本海溝の海底には防災科学技術研究所が地震や津波の観測を目的として「日本海溝海底地震津波観測網(S-net) 」というリアルタイム観測システムを設置しています。

気象庁は、このシステムから得られるデータを緊急地震速報の発表や津波警報の情報更新に利用していますが、このうち、釧路・青森沖と日本海溝の外側にある観測点でそれぞれきょう9日とあす10日にメンテナンス作業がおこなわれるということです。

このため、仮にこの周辺を震源とする地震が発生した場合、緊急地震速報の発表が平常時と比べて最大で15秒程度遅れる可能性があります。

一方、津波警報や地震情報の発表にはほかの観測点のデータを使うため影響はないということです。

防災科学技術研究所によりますと、この観測システム「日本海溝海底地震津波観測網(S-net) 」は海底地震計と水圧計が一体となった装置を全長、およそ5500キロメートルの海底ケーブルで接続したもので、海溝型の地震や津波を直接検知できるよう24時間、観測データを取得しています。