成田国際空港会社は空港機能強化に向け、すでにある滑走路の延伸と新設する滑走路の工事について、来月から本格的に着工することを明らかにしました。

成田空港では、さらなる機能強化に向けて、現在2本ある滑走路のうち、長さが短いB滑走路の延伸と3本目となるC滑走路を新設するため、準備工事が進められています。

成田国際空港会社の田村社長は4日、中野国土交通相に対し、用地の8割以上が確保できたことなどから、来月から本格着工すると報告しました。

成田国際空港会社によりますと、B滑走路は造成工事から、C滑走路は地盤の改良工事から進めていくということです。

完成すれば、年間の航空機の発着回数が現在の30万回から50万回に増加するということで、成田国際空港会社は、2029年3月末までの工事完了と供用開始を目指しています。

中野国土交通相は、残り2割の用地確保を加速することなどを指示するとともに、国交省としても、成田国際空港会社や地元の関係者と連携しながら取り組みを着実に進めていきたいとしています。