硫黄島で3年ぶり追悼式…遺族ら祈りささげる 東京・小笠原村
太平洋戦争の激戦地のひとつ、東京・小笠原村の硫黄島で3年ぶりに追悼式が行われ、遺族らが祈りをささげました。
硫黄島では太平洋戦争の末期に1か月以上も激戦が続き、日本軍のほとんどにあたる、およそ2万1900人が亡くなりました。
新型コロナの影響で行われていなかった現地での追悼式が19日、3年ぶりに行われ、遺族14人や都の職員らが参加し、平和への祈りをささげました。
父が硫黄島で戦死・松丸留美さん(82)「いまこうして慰霊碑の前に立つと、人がかわり、時代がうつろうとも、二度とあの悲惨な戦争を繰り返してはならない、平和を守り続けなければならない思い」
式典のあと、遺族らは傷病者が多く滞在し、傷の手当てなどを受けた地下壕で、地熱による暑さを体感し、アメリカ軍が星条旗を掲げた摺鉢山を訪れて花を手向けていました。
祖父が硫黄島で戦死・本間奈生美さん(48)「こんな東京から離れた所で、こんな熱いところにいたのかなと考えると、この地に来ると胸が痛む思いです。決して戦争は、あってはいけないという思いを強くして、次の世代に伝えていきたいという思いを新たにしました」