×

“値上げの波”押し寄せた2022年 “物価の優等生”たまごも値上げに 値上げラッシュは2023年も…

2022年12月29日 20:51
“値上げの波”押し寄せた2022年 “物価の優等生”たまごも値上げに 値上げラッシュは2023年も…

2022年は値上げの波が押し寄せましたが、2023年も値上げラッシュの1年となりそうです。“物価の優等生”とも呼ばれた「たまご」ですら価格が高騰し、年の瀬の築地でも悲痛な声が聞かれました。

   ◇

東京の築地場外市場は、大勢の買い物客でにぎわっていました。せっかく“年忘れ”の気分が高まってきていたところですが、買い物客は“厳しい現実”に引き戻されていました。

買い物客
「ごまめ、昆布巻き、かまぼこ。いつも5万円ぐらいだけど、今回は6万円ぐらいかな。2割ぐらいアップしてる」

1年の最後の最後まで“物価高”がつきまといました。正月のおせち料理に使われる主な食材の価格は去年と比べ、伊勢エビが40%、数の子が23%、煮たこが16%、かまぼこが11%、いくらが3%、それぞれアップしていました。(※11月時点の前年同月比 帝国データバンク調べ)三段重の平均価格は、去年よりも約1000円高くなるという調査結果が28日に発表されました。(※帝国データバンク調べ)

中でも、かつてないほど価格が高騰しているのが、おせちのだて巻きにも使われる「たまご」です。

買い物客
「だて巻きとかたまご(焼き)も買った」

築地場外市場の玉子焼専門店も年末のかき入れ時を迎えていました。今年は度重なる食用油の値上げや、砂糖など調味料の値上げにも耐え続けてきましたが――

つきぢ松露・代表取締役社長 齋藤賢一郎さん
「史上最高値ということでね、たまごの仕入れ値が上がってしまうとどうしてもダイレクトに影響があるので」

東京地区のたまごMサイズ1キロあたりの卸売価格が、今月は平均で284円となり、去年12月と比べ74円も上昇しています。(※JA全農たまご調べ)これは、統計の公表が始まった1993年以降で“最高値”となっているのです。

つきぢ松露・代表取締役社長 齋藤賢一郎さん
「今回(の価格高騰は)鳥インフルエンザの影響っていうのがありますので、来年にはちょっと値上げをさせていただきたいな」

1年の感謝を込めて年末は価格を据え置きましたが、年明けには全ての商品の値上げに踏み切るということです。

   ◇

たまごはもはや、“物価の優等生”とは呼べなくなりつつあります。“安さ”が売りのスーパーでも――

買い物客
「まあ、高くなってますけどね。年末の勢いとボーナス入ったんで買っちゃいましたけど、まあ、安い方が助かります」

埼玉県のスーパーマルサンでは、たまご1パックの価格が215円でした。実は、この店では異例中の異例です。

マルサン 齋藤元宏常務取締役
「東日本大震災の頃、最大180円くらいまで上がったんですが、それを超すようなアップはなかったですね。初めての値段です」

来年も飼料価格の高騰が続けばたまごの仕入れ値がもっと上がる可能性があり、特売の目玉にすることも難しくなるということです。

   ◇

ほかにも、来年4月までに冷凍食品など7000品目を超える食品が値上げ予定です。(※帝国データバンク調べ)

一方で、苦しい家計を明るく照らす光となるのでしょうか。1月の使用分から政府の総合経済対策が適用されるため、標準的な家庭で電気料金は月に2800円程度、ガス料金は月に900円程度安くなると見込まれています。

買い物客
「(今年は)電気代も上がったでしょ。また下がってくれるとね、助かりますよね」

   ◇

2022年は連日、“物価高”という言葉が飛び交いました。迎える2023年は――

買い物客
「必要なものはやっぱり出ていくので、どれだけムダを省けるかというところを意識しようかなと思います」

今年培った節約術で、来年の“物価高の波”もなんとか乗り越えていきましょう。