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冠婚葬祭にも“物価高の波” 8割が結婚式の費用に不安で“節約婚”も…

2022年12月16日 22:36
冠婚葬祭にも“物価高の波” 8割が結婚式の費用に不安で“節約婚”も…

物価高の波は、人生の節目「冠婚葬祭」にも押し寄せています。結婚式の費用に関する不安を抱え、「節約婚」を強く意識する人が増加しています。一方、葬儀の規模を縮小する人も多く、火葬だけで済ませる人も増えているといいます。

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結婚式の前撮りのために東京駅を訪れた、2023年4月に結婚式を挙げるという30代のカップル。見るからにあつあつな2人ですが、幸せそうな笑顔の裏で、結婚式のお金に関する悩みを抱えていました。

来年4月に結婚式を挙げるカップル・男性
「衣装かな、衣装ですね。やっぱりこんなにするんだという思いがありましたね」

来年4月に結婚式を挙げるカップル・女性
「(結婚指輪も)何日に(値段が)あがるんでって」

来年4月に結婚式を挙げるカップル・男性
「実際、この日から(値段が)あがるんで、早く買った方がいいですよと言われました。物価高だと思います」

物価高の中、結婚式の費用に関する不安や悩みを抱える人は約8割にのぼるというアンケート結果もあるのです。(結婚式プロデュースサービス「エニマリ」)

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物価高は、「人生の晴れの舞台」にまで影を落としています。

ゲストをもてなす料理にも影響が及んでいます。ウエディングパーティーができる都内のレストラン「エネコ東京」では、今年8月に2万2000円の「イベリコ豚のコース」を、2万7500円に値上げしました。一方で、仕入れ方法を見直すなど工夫し、「赤牛のコース」は2万7500円から2万2000円に値下げしました。シャンパンや引き出物なども、なるべく値上げしない方針だということです。

その背景にあるのは、物価高で「節約婚」を強く意識する人が増加していることだといいます。

プリオグループ エグゼクティブコーディネーター 安田由佳理さん
「ご予算の面は敏感になっているなと感じるけど、いいものにはお金をかけて、自分たちでできることにはという、その線引きがすごく明確になっていると感じます」

挙式したばかりの20代のカップルも「節約婚」を意識したといいます。

妻・里紗さん(25)
「席次表をもともと式場で用意してもらう予定だったんですけど、自分たちで作ったり」

山口翔大さん(26)
「一晩寝ないで、ギリギリになって作ったりしてたんですけど」

他にも花の一部を造花にするなどの“節約“をしたといいます。それでも物価高の影響を受け、当初の予算より200万円もオーバーしたということです。

さらに「費用を少しでも回収しよう」という花嫁が増えているのか…

プリオグループ エグゼクティブコーディネーター 安田由佳理さん
「(式で使ったドレスを)ネット上で売ったり、買ったりとかがあるようなんですけど」

SNSなどで直接売買したドレスのサイズが合わず、買い直すケースが増えているということです。

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物価高の影響は、最後の別れの場にも及んでいます。都内の葬儀会社で話を聞きました。

燈台舎 松木修平代表取締役
「お通夜もしないで1日だけの葬儀、家族だけの少人数で送るというお別れが、非常に増えてきたと思います」

葬儀の規模を縮小する人が増加し、火葬だけで済ませるという人も増えているということです。

燈台舎 松木修平代表取締役
「物価高の影響もあってですね、今まで通りのお葬式が非常に難しい。予算も含めて、しっかり打ち合わせをされて、お別れをしていただけるのが一番本望ですね」

愛する人に最後の感謝を伝える場なので、後悔が残らないかたちで送ってほしいとしています。