春は自転車“盗難”増加の季節 対策は? 機能向上や原材料高騰で値段も上昇
新生活が始まるこの季節は、「自転車」がよく売れるといいます。電動自転車などは機能向上で値段が上がるなか、春以降、自転車の盗難は増えるといい、防犯対策のグッズも注目されています。
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東京・豊島区にある、サイクルベースあさひ高田馬場店。100台以上あるという自転車の中には、「売約済」の札がはられているものもあります。
サイクルベースあさひ高田馬場店 薄井貴行店長
「『新生活が始まった』というところで、買いに来られる方がものすごく増える時期ではございます」
なかでも人気だというのが「電動アシスト自転車」です。
コロナ禍で、通勤などで利用するなど需要が高まっていることを受け、台数やラインアップを増やして対応しているといいます。
実際、電動アシスト自転車の販売台数をみてみると、2017年からの5年間で20万台近く増加しています。
一方で、単価は5年間で約5000円高くなっています。自転車需要が増加し、原材料が高騰していることなどが理由だとしています。
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その一方で、注意が必要なのが「自転車の盗難」です。
街で聞いてみると、被害にあったという声が聞かれました。
大学生(20代)
「公園の方に自転車とめていて、しばらくして帰ったあとに、いつの間にか自転車なくて、チェーンが切られたので、どうしようもないなぁと思いました」
大学生(20代)
「家の下にとめていて、ちゃんと鍵も抜いているのに、朝、起きて乗ろうとしたらなくなっているという…」
――何回、盗まれましたか?
大学生(20代)
「5回くらい。安い買い物じゃないので、ちょっと厳しいです」
自転車の盗難件数を月別でみてみると、春以降、増加傾向となっています。
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自転車の盗難には、どのように対策すればいいのでしょうか。サイクルベースあさひ高田馬場店の店長に聞いてみました。
薄井店長
「長めの鍵(長いワイヤが付いた鍵)ですね。通常、自転車ってフレームを持っていかれてしまうと、自転車ごとなくなってしまうので、柱とかにつないでもらって――私の手が柱だとしたら、こういう感じで(ワイヤを使って柱と一緒に)つないでおくと、自転車って盗まれづらくなります」
また、バッテリーを盗まれないよう、車体とバッテリーをワイヤで固定するグッズも人気だということです。