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松本人志さんVS週刊文春…裁判始まる 双方の主張は 弁護士「本人尋問の可能性も高い」

2024年3月29日 5:25
松本人志さんVS週刊文春…裁判始まる 双方の主張は 弁護士「本人尋問の可能性も高い」

ダウンタウンの松本人志さんが女性との性的行為に関する記事で名誉を傷つけられたとして、週刊文春側を訴えた裁判が始まりました。松本さん自身は、28日は姿を見せなかったのですが、今後、本人が尋問に答える可能性も高いと松本さん側の弁護士は明かしました。

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ダウンタウンの松本人志さんが起こした裁判。わずか19の傍聴席を求めて、691人が並びました。

傍聴希望者
「ネットで騒がれている中、本当のことを自分の耳で聞いて知りたいなと思い裁判に来た」
「(主張が)両者で全然違うので、何が真実かっていうのを知りたい」

東京地裁に入る弁護士が乗った車には、松本さんの姿はありませんでした。

裁判を前に25日、松本さんは約2か月半ぶりにSNSを更新しました。

松本人志さんのXより
「人を笑わせることを志してきました」
「たくさんの人が自分の事で笑えなくなり、何ひとつ罪の無い後輩達が巻き込まれ、自分の主張はかき消され受け入れられない不条理に、ただただ困惑し、悔しく悲しいです」
「世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです」

その松本さんは出廷せず、注目の裁判は始まりました。

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事の発端は、去年12月に発売された「週刊文春」。松本さんから性的被害を受けたと訴える2人の女性の証言を掲載しました。

記事によると、女性A子さんとB子さんはそれぞれ、お笑いコンビ・スピードワゴンの小沢一敬さんに誘われ都内のホテルで開かれた松本さんとの飲み会に参加。途中からゲームなどとして寝室で松本さんと2人きりにさせられると、同意なしで性的行為を強要されたと訴えています。

この報道を受け、松本さんは1月8日、Xに「事実無根なので闘いまーす」などと投稿。裁判に注力したいとして芸能活動を休止しました。

松本さん側のコメント(1月22日)
「記事に記載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ性加害に該当するような事実はないということを明確に主張し、立証してまいりたいと考えております」

記事で名誉を傷つけられたとして、文藝春秋と編集長に対して慰謝料など5億5000万円と謝罪広告などを求め提訴。これに対して「週刊文春」側は「一連の記事には十分に自信を持っています」などと反論する声明を発表していました。

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迎えた28日の「第1回口頭弁論」。

松本さん側は訴状で「本件記事は、原告がA子及びB子に対し性的行為を強要したという客観的証拠は存在しないにもかかわらず、一方的な供述だけを取り上げて記事として掲載するという、極めて杜撰な取材活動に基づくものである」と主張しました。

一方、「週刊文春」側は、「A子さん、B子さんが松本さんから受けた同意のない性的行為はいずれも真実」として、記事は真実だと主張。

週刊文春側の答弁書より
「A子さん及びB子さんに対して複数回の取材を重ね、その証言の信用性について、相互の証言が裏付けとなるか、証言内容と当時の状況との齟齬がないか、証言の具体性があるか、などについて慎重に検討したうえで、原告(松本さん)に対する反対取材等も経て真実と確信したものである」

松本さんの訴えを退けるよう求め、全面的に争う姿勢を示しました。

わずか5分ほどで終わった28日の裁判。

閉廷後、文春側の弁護士は、松本さん側が「A子さんとB子さんが誰か特定されないと認否できない」と主張していることについて、「やったことがないなら、A子さんB子さん関係なくまるごとウソだと言えばいい」と反論。また、A子さんがひぼう中傷を受けているとも述べ、2人の個人情報は回答しないとしています。

一方、松本さん側の弁護士は「現時点で和解の兆候はない」との見方を示し、現在の松本さんの様子については「憔悴した様子などはない」としたうえで、出廷を拒否していないので本人尋問の可能性も高いと語りました。

また、記事で名前があがったほかの後輩芸人についても、立証の必要があれば出廷を依頼するとしています。

両者は全面的に争う姿勢で、裁判は長期化も予想されます。

(3月28日放送『news zero』より)

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