台風11号に関する総合情報(16:56)
気象庁によると、大型で強い台風第11号は、3日夜のはじめ頃から夜遅くにかけて、非常に強い勢力で先島諸島にかなり接近する見込みです。沖縄地方では、暴風やうねりを伴った高波、高潮に厳重に警戒してください。また、沖縄地方や西日本から東日本では、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。なお、沖縄地方では4日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
■気象庁の発表内容は以下のとおり。
[台風の現況と予想]
大型で強い台風第11号は、3日16時には石垣島の南東約90キロにあって、1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルで中心の東側150キロ以内と西側110キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
台風は、3日夜のはじめ頃から夜遅くにかけて非常に強い勢力で、先島諸島にかなり接近する見込みです。その後、台風は5日にかけて東シナ海を北上し、次第に進路を東よりに変えて、6日には九州へ接近するおそれがあります。
また、前線が東シナ海から山陰沖を通って、東日本へのびています。前線は4日にかけて、日本海を北上する見込みですが、前線に向かって、太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気や台風からの暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本から東日本を中心に大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
[防災事項]
<暴風・高波>
沖縄地方では台風の影響で猛烈な風が吹き、猛烈なしけとなっている所があります。台風の接近に伴い、4日にかけて先島諸島では一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹き、猛烈にしける所がある見込みです。5日には、台風の北上に伴い、九州北部地方でも、非常に強い風が吹き、猛烈なしけとなる所がある見込みです。
4日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
沖縄地方 45メートル(60メートル)
5日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
沖縄地方、九州北部地方
20から24メートル(25から35メートル)
4日にかけて予想される波の高さは、
沖縄地方 10メートル
奄美地方 7メートル
5日に予想される波の高さは、
沖縄地方、九州北部地方 9メートル
九州南部 8メートル
奄美地方 7メートル
の見込みです。
沖縄地方では、不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、沖縄地方や九州北部地方では、うねりを伴った高波にも厳重に警戒してください。九州南部・奄美地方でも、うねりを伴った高波に警戒してください。
<高潮>
沖縄地方では台風の影響で潮位が高くなり、3日夜のはじめ頃から4日未明にかけて警報級の高潮となる所があるでしょう。海岸や河口付近の低地では、高潮や高潮と重なり合った高波による浸水などにも厳重に警戒してください。
<大雨・雷・突風>
西日本から東日本を中心に、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降っており、土砂災害の危険度が非常に高まっている所があります。西日本から東日本を中心に6日にかけて雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
沖縄地方では台風の北上に伴い、台風本体や台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、5日にかけて雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
4日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
沖縄地方 250ミリ
東海地方 200ミリ
九州南部 180ミリ
奄美地方 150ミリ
九州北部地方 120ミリ
四国地方、近畿地方 100ミリ
沖縄地方で、線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
その後、5日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
沖縄地方、九州南部、九州北部地方、四国地方
100から200ミリ
奄美地方、近畿地方、東海地方
100から150ミリ
その後、6日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
九州南部、九州北部地方、四国地方、近畿地方、東海地方
200から300ミリ
奄美地方 100から150ミリ
の見込みです。
土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
[補足事項]
今後の台風情報、地元気象台の発表する警報や注意報、早期注意情報、気象情報、竜巻注意情報等に留意してください。次の「令和4年 台風第11号に関する情報(総合情報)」は、3日23時頃に発表する予定です。