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【解説】天皇皇后両陛下 25日に歓迎式典・晩餐会 訪英8日間の日程

2024年6月24日 20:10
【解説】天皇皇后両陛下 25日に歓迎式典・晩餐会 訪英8日間の日程

国賓としてイギリスを訪問されている天皇皇后両陛下。滞在中には、どのような行事があるのでしょうか。詳しく解説します。

■両陛下 イギリス訪問の主な日程

河出奈都美アナウンサー
「両陛下の8日間のスケジュールは、ぎっしりと詰まっています。3日目(24日)は、天皇陛下おひとりで、ライフワークとする水の研究の一環で、世界最大級の高潮防止施設『テムズバリア』を視察されます。そして翌日の4日目。ここからが両陛下の国賓としての公式行事なのです」

■訪英4日目はチャールズ国王夫妻主催の晩さん会へ

河出アナウンサー
「4日目(25日)は歓迎式典と、バッキンガム宮殿でチャールズ国王夫妻主催の晩さん会が行われるという、今回の訪問のメインとなる日です。歓迎式典では、両陛下がチャールズ国王夫妻に迎えられます。その後、馬車に乗ってバッキンガム宮殿へ移動されるそうです」

「また、夜に行われる晩さん会では国王のスピーチに加え、天皇陛下も答辞を述べられて、今後の日英の関係の展望について話されるとみられます」

■6日目はエリザベス女王のお墓へ

河出アナウンサー
「そして、6日目(27日)にはエリザベス女王と夫のフィリップ殿下のお墓に花を手向けられることになっています」

「そして最終日(28日)は、オックスフォードを訪問されます。特にオックスフォード大学はおふたりが留学されていた思い出の地です」

河出アナウンサー
「陛下は1983年から2年4か月、オックスフォード大学のマートン・コレッジで学ばれました。そして、皇后さまも外交官時代に1988年から2年間、ベイリオル・コレッジに留学していて、当日はそれぞれのコレッジを訪問されるということです」

   ◇

森圭介キャスター
「イギリスは、天皇皇后両陛下の公式訪問3日目の朝を迎えています。ロンドン市内から中継です」

鈴木あづさ記者(英・ロンドン、24日午前9時すぎ)
「ロンドンは、現在午前9時を少し過ぎたところです。オフィスアワーを前に、天皇皇后両陛下が宿泊されているホテルの前は、通勤する人が忙しく行き来しています。そして先ほどからロンドン警視庁が周りを巡回しています」

「イギリスは今年、記録的に雨が多い年で、最近もすっきりしない天気が続いていたのですが、今朝は両陛下の訪問を歓迎するように青空が広がっています。そして、ホテルの周りには、スタージャスミンという花が今を盛りと咲き誇っておりまして、両陛下もこの香りを楽しまれるのではないでしょうか」

   ◇

「天皇皇后両陛下は、現地時間の22日(土)の夕方、ロンドン市内のホテルに到着し、出迎えた大勢の日本人や、現地のイギリス人、そして観光客らに迎えられると、笑顔で手を振られました」

鈴木記者(NNNロンドン)
「そして翌日(23日)は、天皇陛下お一人で日本文化の魅力を発信する施設の視察や、日本やイギリスの人たちとの懇談に臨まれました」

「陛下の留学の際に、オックスフォードで世話になったという教授もいて、早速、旧交を温める機会を持たれていました」

──心配されるのが皇后さまのご体調ですが、皇后さまはどう過ごされているのでしょうか?

鈴木記者(NNNロンドン)
「宮内庁によると、皇后さまは出発前の準備や長時間のフライトで、少しお疲れが出ているということで、きのう(23日)は、医師の判断で行事への出席を控えられました。あす(25日)の国賓としての公式行事に向けて体調を整える必要があり、きょう(24日)もホテルの部屋で過ごされているとみられます」

「まもなく天皇陛下はホテルを出発し、高潮などによるテムズ川の氾濫を防ぐために作られた世界最大級の可動式水門施設、『テムズバリア』を視察されます」

「そして24日午後、陛下は日英の友好団体主催によるレセプションに出席される予定です」