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原発避難住民訴訟 東電に“約11億円の支払い命令”確定

2022年3月8日 21:50

福島第一原発の事故により避難した住民らが、東京電力に対して国が定めた指針を上回る額の損害賠償を求めた3つの裁判で、最高裁は8日までに、東電側などの上告を退ける決定をしました。これにより、東電におよそ11億円の支払いを命じた判決が確定しました。

福島第一原発の事故をめぐっては、避難した住民らが東電に対し、国が定めた賠償基準を上回る損害賠償を求めて各地で裁判を起こしています。

このうち、福島県の住民らが福島地裁いわき支部や東京地裁などに起こした3つの訴訟については、いずれも、2審の高裁が国が定めた賠償基準を上回る損害賠償の支払いを東電に命じる判決を言い渡していました。

これに対し、東電側などが上告していましたが、最高裁は8日までに、いずれも退ける決定をしました。

これにより、東電があわせて500人以上の住民らに対し、およそ11億円の損害賠償を支払うことが確定しました。