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東京・大阪などでも警備強化 コインロッカー“使用停止”も始まり… G7広島サミット

2023年5月18日 0:57
東京・大阪などでも警備強化 コインロッカー“使用停止”も始まり… G7広島サミット

19日に広島で始まる、G7(=主要7か国首脳会議)開幕を前に、広島だけでなく東京や大阪などの大都市でも警備を強化する動きが見られます。首都圏の主要駅ではコインロッカーの封鎖が始まっていて、困惑する利用者もいました。

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17日、東京駅周辺では警察官が巡回していました。G7広島サミットが19日に迫る中、東京や大阪など大都市がテロの対象になる可能性があり、各地で警備を強化する動きが見られました。

大阪では、警察官や駅員がゴミ箱やコインロッカーに不審物が入っていないか、入念に確認する様子もありました。

JR東日本はサミット開催に伴い19日から3日間、首都圏の主要駅にあるゴミ箱やコインロッカーの使用を停止すると発表。すでに使えなくなっているところもあり、ロッカーを探し回る旅行客もいました。

熊本からきた旅行客
「(ロッカーに)張り紙がしてあって、預けるの諦めないといけない」
「G7サミットあるのは知ってたけど、止められるほどとは思ってなかった」

――キャリーバッグを持って観光…

熊本からきた旅行客
「持ってる人周りにいないので、みんなから迷惑がられるのを感じながら運んでますね」

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会場となる広島では、17日深夜に各国の先陣を切ってイタリアのメローニ首相が広島入りすることを受け、17日午後11時ごろから18日午前2時ごろまで広島空港からホテルの間で交通規制が始まるなど開催に向けた準備も進められています。

また、G7各国首脳らが訪問予定の宮島では、18日から入島制限が始まります。観光客などは原則、島に入ることができず、住民らには入島用の「識別証」が配布されるということです。

こうした中、会場となるホテルでは17日、タキシードを着たスタッフたちが、G7各国の国名が書かれたプレートが置かれたテーブルに一斉に皿を置いていきました。行われていたのは、首脳が昼食をともにしながら会議を行う「ワーキングランチ」に見立てた食事の提供訓練です。首脳同士の会話を妨げないよう、音を立てずに短時間で食事を提供する最終確認が行われていました。

そして、重要になってくるのが会場の警備です。

海に囲まれたホテルを警備するため海上保安庁は17日、巡視船に加え無人航空機「シーガーディアン」を導入することを発表しました。24時間以上飛行し、地上からリアルタイムで映像を見ることができ、空と海から警備を行うとしています。

(5月17日放送『news zero』より)