G7広島サミットの開幕を19日に控え、現地では、着々と準備が進んでいます。会議とともに重要なのが、「首脳たちの食事会」。これを陰で支える「精鋭部隊」の訓練を取材しました。森記者のリポートです。

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サミット会場となるグランドプリンスホテル広島。首脳会議とともに昼食会や夕食会が開かれます。この日、行われていたのは、首脳が昼食をともにしながら会議を行う「ワーキングランチ」に見立てた食事の提供訓練です。

集まったのは、タキシードに身を包んだ18人のスタッフ。テーブルを取り囲むと、次の瞬間、息を合わせて一斉に皿を置きました。

首脳同士の会話を妨げないよう、音を立てず、短時間で食事を提供するのが、ポイントだといいます。首脳1人に対し、スタッフは2人が専属で付く形になっています。

18人は、全国にある系列ホテルから選ばれたいわば「精鋭部隊」。およそ半年前から訓練を続け、先月、軽井沢で行われたG7外相会合をはじめ、複数の会合でもこの18人のメンバーで食事の提供を行ってきました。

食事提供責任者・永野賢さん
「各国のVIPに対して、日本のおもてなしを感じていただけるよう、しっかり努めてまいりたいと思います」

サミット開幕を目前に控え、連日長時間の訓練で、最終確認を続ける18人。首脳たちの華やかな社交の舞台を「静かに」支えます。