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国交省「“条件付き運航”という考え方はない」 運航会社社長の説明受け

2022年4月27日 22:07

北海道・知床半島沖で行方不明となっている観光船の運航会社社長が、海が荒れた場合は引き返すという「条件付き運航」で当日の出航を決めたと説明したことを受け、国土交通省は「条件付き運航という考え方はない」と強調しました。

観光船「KAZU 1」を運航する「知床遊覧船」の桂田精一社長は、27日の記者会見で、強風・波浪注意報が出ていたことを把握していて、海が荒れた場合は引き返すという「条件付き運航」とした上で、当日の出航を決めたと話しました。

この発言について27日夜、国土交通省は、今回の事案についてのコメントは差し控えるとした上で、安全管理規程のルール上「荒れるおそれがある場合は出航できない」とし、「“条件付き運航”という考え方はない」と強調しました。

一方、斉藤国土交通大臣は対策本部会議で27日、桂田社長が行った乗船者家族への事故経緯の説明について、「到底、ご家族の納得を得られるものではなかったとの報告を受けている」と述べました。

その上で社長に対し、家族への謝罪と十分な説明を求めるよう国土交通省の担当職員に指示しました。

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