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都内の特殊詐欺被害額、2年連続増加 被害件数はやや減も1件あたりの被害額増える

2023年2月6日 15:12
都内の特殊詐欺被害額、2年連続増加 被害件数はやや減も1件あたりの被害額増える

去年1年間に都内で確認された特殊詐欺の被害額は2年連続で増加し、68億円近くにのぼったことがわかりました。被害件数はやや減っていて、1件あたりの被害額が増加したかたちです。

警視庁によりますと、去年1年間に都内で確認された特殊詐欺の被害件数は3218件で前の年よりもおよそ100件減りました。

一方、被害額はおよそ67億7884万円で、前の年より1億5000万円以上増えました。

被害額は2年連続の増加で、5年前のピーク時と比べるとやや減ってはいるものの、依然として高い水準を推移しています。

特殊詐欺の被害は全国的には被害件数、被害額ともに大幅に増加していますが、都内に限れば被害件数はやや減少しました。

件数が減ったにもかかわらず、被害額が増加した一因として「オレオレ詐欺」が増えたことがあげられます。

「オレオレ詐欺」は詐欺グループにとって捕まるリスクも大きい一方で、一度に高額の金をだまし取ることのできる手口で、警視庁はハイリスク・ハイリターンの「オレオレ詐欺」が増加した背景に、詐欺グループの指示役がかけ子や受け子といった実行役をSNSの「闇バイト」を使って集めているとみています。

実際に「高額バイト」「闇バイト」などの投稿に対して、警視庁が警告したケースは去年1年間で3480件で、前の年の1.5倍に増加したということです。

また警視庁は全国で相次ぐ強盗事件に絡み、「アポ電」と呼ばれる不審な電話が確認された場合には住民の避難を呼びかけたり、犯行にレンタカーが使用されるケースが増えていることから、不審なレンタカーの職務質問を強化したりするなど対策を行っているということです。