湿気で気になる「生乾きの臭い」…バスタオルなどの洗濯のポイントは? 場所をとらずに干せる商品も
関東地方はここ数日、雨や曇りが続き、ムシムシとした天気になっています。バスタオルなど、洗濯物が乾かず困るケースもありますが、部屋干しによって起こる「臭い」は、どうしたら撃退できるのでしょうか。
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関東地方では、梅雨に戻ったような不安定な天気が続いています。そんな日の悩みは――
20代
「湿度が高くて、洗濯物干すタイミングを考えるかな」
60代
「生乾きするとすごく変な臭い、くさい!」
20代
「生乾きっぽいのが、たまにあります」
多かった悩みは、「洗濯物の生乾きの臭い」でした。特に乾きにくいのが、バスタオル。何回使ったら洗濯しているのでしょうか。
40代
「バスタオルは今のところ…3回くらい。かなり湿ってたら、すぐ洗いますけど、乾いてたらいいかなって。ちょっと臭いをかいでみて、やっちゃいますね」
50代
「2回に1回(洗う)。1回だと、雨が降ってしまうと替えのバスタオルがちょっと足りなかったりすると替えられないので」
30代
「1回です。毎日新しいのって感じです」
20代
「だいたい2回くらい。お風呂で乾燥させて」
20代から70代の男女43人に「バスタオル何回使用したら洗濯するか」聞いたところ、「1回使ったら洗う」人は、約半数の21人でした。一方、「2回」「3回」と答えたのは、あわせて19人でした。
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臭い対策に特化したタオルなどを製造する大手寝具メーカー「西川」に、どうしたら臭いを防ぐことができるのか聞いてみました。
西川タオルソムリエ 銭岡幸奈さん
「基本的には、やはり1回使ったら洗濯していただくことをおすすめしています」
1つ目のポイントは、「1回使ったら洗濯すること」です。
銭岡さん
「(体を洗っても)皮脂ですとか、多少なりとも残りますので、どうしてもそれ(皮脂)がタオルにつくと臭いやすくなってくると思います」
臭いの原因となる、菌の増殖を抑えることが必要だといいます。
2つ目は、洗濯する時のポイントです。「水量にあった洗剤の量を使っていくこと」がポイントだといいます。
銭岡さん
「今回ですと(水が)30リットルなので、(洗剤は)10ミリリットル入れていきます」
洗剤が多いと、すすぎ残りが起きて臭いの原因になるそうです。洗剤のパッケージに書かれた量を守ることが大切だといいます。
そして3つ目のポイントは、「干す時は短い時間で乾かすこと」だそうです。
銭岡さん
「特に夏場は湿度も高いですので、乾きにくくなります。サーキュレーターや扇風機で風を送ると、より乾きやすくなります」
さらに、月に一度、洗濯槽の掃除をすることで、臭いを抑えることができるということです。
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一方、東京・中央区の雑貨店「銀座ロフト」には、「バスタオル卒業宣言(1430円)」と書かれたタオルがありました。“バスタオルを卒業”とは、どういうことなのでしょうか。メーカーに聞きました。
本多タオル 本多正治社長
「普通だったらバスタオルは、物干しざおでないと干せないと思うのですが、(このタオルは)お洋服のハンガーで干せるんです」
「バスタオル卒業宣言」は一般的なバスタオルの半分ほどの大きさです。コンパクトなので、場所をとらずに干すことができて、乾きやすいといいます。しかも、このタオルは吸水力も高いといい、バスタオルの代わりになると話します。
本多社長
「体をしっかり拭けて、頭もしっかり1枚で拭けて、これでもって洗濯の量が減りますし、収納棚がすっきりします」
毎日使うからこそ、この機会に洗濯の仕方などを見直してみるのもいいかもしれません。