「型式指定」新たに5社不正 安全性基準への適合「問題ないと報告受けた」 国交省
自動車などの量産に必要な「型式指定」の申請をめぐり、3日新たにトヨタ自動車など5社でも不正が判明した問題で、国土交通省は安全性の基準に適合しているかについて「問題がないと報告を受けている」と明らかにしました。
型式指定の申請では、ダイハツ工業や豊田自動織機で不正が相次ぎ、国交省は自動車メーカーなど85社に対し不正がなかったか調査のうえ、報告するよう求めていて、先月末までにトヨタ自動車、マツダ、ヤマハ発動機、ホンダ、スズキの5社、全38車種で不正行為の報告があったということです。
国交省によりますと、トヨタでは歩行者と衝突した際歩行者の被害をどの程度軽減できるかをはかる試験で虚偽のデータを提出したほか、マツダでは衝突試験で、本来はセンサーで作動するエアバッグをタイマーで作動させるなどの不正行為が確認されたということです。国交省は不正行為があった車種について、安全性の基準に適合しているかについて、「5社から問題がないと報告を受けている」と明らかにしました。
国交省は今後、メーカーが行った試験とは別に独自の試験を実施し安全性の基準に適しているかどうか確認することにしています。