埼玉県所沢市の民家で起きた強盗致傷事件で、7日に逮捕された男が、所沢の現場に行った理由について「報酬を受け取る約束で行ったが強盗を指示された」などと供述していることがわかりました。

警察によりますと森田梨公哉容疑者は、仲間とともに今月1日、所沢市の民家で高齢の夫婦を粘着テープで縛った上、刃物で切りつけ現金を奪ったとして公開手配されていましたが、7日、新潟県で見つかり逮捕されました。

捜査関係者への取材で、森田容疑者は調べに対し、所沢の現場に行った理由について「報酬を受け取る約束で行ったが強盗を指示され断れなかった」と供述していることがわかりました。

東京・国分寺の強盗事件への関与もほのめかしているということで、警察は、森田容疑者が国分寺の事件の報酬を受け取るため所沢の現場に行ったところ、強盗に関与することになったとみて調べています。

一方、警察庁はことし8月以降、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県で起きた少なくとも7件の強盗などの事件の関連を視野に、8日午後、捜査会議を開き情報共有を進めることにしています。

7件ともSNSで実行役が募集され、複数人が関与しているとみられ、先月、神奈川県鎌倉市の質店で起きた強盗事件も含まれるということです。警察庁は、指示役の検挙に向けた捜査を推進する方針です。