「1票の格差」訴訟 大阪高裁 7月の参院選は「違憲状態」
今年7月の参議院選挙の「1票の格差」をめぐる裁判で、大阪高裁は、「違憲状態」だったとする判断を示しました。7月の参院選についての判決は今回が初めてです。
この裁判は、「1票の格差」が最大で3.03倍だった7月の参院選について、弁護士グループが全国の高裁などで、選挙の無効を求めて訴えを起こしているものです。
このうち、近畿2府4県を対象にした訴えについて、大阪高裁は、14日、「3倍を超える格差は軽視できず、合区などを行った2015年以降、国会の格差是正への姿勢は明らかに弱まっている」と指摘し、「違憲状態」だと判断しました。
一方で、「前回と前々回の最高裁判決は合憲で、国会が著しい不平等状態を認識できたとまでは言い難い」として、選挙の無効を求める訴えは退けました。
7月の参院選の「1票の格差」についての判決は、今回が初めてです。