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昔と変化?令和の「衣替え」 “季節の変わり目に一気にやる”は約23%

2024年4月10日 20:06
昔と変化?令和の「衣替え」 “季節の変わり目に一気にやる”は約23%

10日は春本番の陽気となり、いよいよ衣替えシーズン到来です。その衣替えが今、変化しているようなんです。みなさんはどうしているのか、取材しました。

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嵐もおさまり、春の暖かさが戻ってきた10日。急な忙しさに追われていたのが東京・品川区のクリーニング店です。

小林ランドリー工場 小林史明代表取締役
「全然、冬物(のクリーニング)が動かなくて心配だったけど、急にダウンとかけっこう出ていて」

例年は3月中旬ごろから忙しくなるといいますが、先週・4月上旬から急にダウンや厚手のコートなどを持ち込む人が増えたといいます。

小林ランドリー工場 小林史明代表取締役
「急に暖かくなったので、『よし衣替えするか』って動いたと思う」

週末から来週にかけては20℃を超える日が続く予想の東京都心。衣替えについて街で話しを聞くと…

会社員(30代)
「衣替えは、コートとかは整理しました。子どもとかは着ないなと」

会社員(20代)
「きょうちょうど半袖できました。もう夏です」

夏を先取る人もいれば…

「半々な感じでしています、先月の終わりくらいから」と、徐々に衣替えをはじめたという人もいました。

   ◇

“昭和の衣替え”といえば、冬物・夏物をそれぞれケースにしまい、春や秋に一斉に切り替える。そんな光景が思い浮かびますが、“令和の衣替え”はちょっと状況が変わってきているようです。

日用雑貨メーカーが行った調査では、「季節の変わり目に一斉に衣替えを行う」と答えた人は約23%と、ほぼ4人に1人しか一気に行う衣替えはしていないという結果になりました。(エステー「令和の衣替え実態調査」より)

それでは、みなさんは衣替えはどうしているのでしょうか?

――衣替えどうしていますか?

衣替えしない 会社員(20代)
「今までちゃんと衣替えしてこなくて。冬用の服入れる引き出しと夏用(の引き出し)でわかれていて、冬はこっちの引き出しで、夏はこっちのって自分が移動する」

――服じゃなくて?

会社員(20代)
「服じゃなくて場所で」

衣替えしない 主婦(30代)
「(衣替え)したこともありますけど、ちょっと面倒くさくて」

――半袖とか分厚いニットは?

衣替えしない 主婦(30代)
「そのままクローゼットに置いてあって、寒いときもあるのでその都度使ったり。厚手のものは厚手のコーナーで薄手のものは薄手のコーナーで分けて」

夏物も冬物もクローゼットにしまい、いつでも取り出せるようにしているといいます。

――どうして衣替えしないのですか?

衣替えしない 主婦(30代)
「天候の変動が激しいので、使わないと思って薄手のものしまっちゃって、きょう暑かったということがあるので。面倒くさいのでなるべく使えるようにしています」

   ◇

特別にご家庭をのぞかせてもらった女性は…

保育士(20代)
「ここに旬のものが入っています」

まだ冬服がクローゼットの中に入っていました。これから徐々に夏服と衣替えをしていくといいます。別のクローゼットには…

保育士(20代)
「夏のワンピースとかここに全部かけて収納している感じ」

その理由が…

保育士(20代)
「たたむのも…ちょっと面倒くさかったり。そのままこうやって衣替えも楽かな」

   ◇

10日に番組で話を聞いた中では、一気に衣替えを行う人はほとんどいませんでした。

こうした衣替えの考え方は広がっていて、茨城・つくばみらい市や山形・酒田市では、職員の衣替えを1年を通して自由にしていて、夏を過ぎても暑ければポロシャツでもOKになっています。

自治体だけでなく、三重県の高校では生徒によって気温の感じ方が違うということで、2年前に夏と冬の衣替えの規定をなくしたということです。

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