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限られた人数・時間で…ボランティア活動「感謝の気持ちをどう表したらいいか」

2024年2月5日 0:59
限られた人数・時間で…ボランティア活動「感謝の気持ちをどう表したらいいか」
能登半島地震の被災地・石川県珠洲市では、3日に続き災害ボランティアによる活動が行われました。農業に就く人たちも早急な支援を求めています。

珠洲市では4日、12人が災害ボランティアとして参加し、津波によって住宅に入り込んだ泥をかき出し、使えなくなった家具などを運び出しました。

三重県から来たボランティア「築60年ぐらいらしいんですけど、60年分の思い出が詰まっているなと思いますよね。こっちで持って行っていいのかどうかも1回1回確認しないと」

珠洲市内では5500棟を超える住宅が被害を受けていますが、ほぼ全域で断水が続くため宿泊する場所の確保ができず、受け入れ人数や作業時間が限られているのが現状です。4日は3時間半ほどの活動で1軒の住宅の片付けを終えました。

片付けを依頼した人「感謝の気持ちをどう表したらいいかわからないくらい感謝しています。本当にありがとうございます」「これをきっかけに片付けようという見通しがたちました」

一方、輪島市の漁港には、坂本農林水産相と石川県の馳知事が訪れ、岸壁や荷さばき所、給油施設などの被害状況を視察しました。その後、穴水町で行われた農業関係者との意見交換会では、農地などの被害の報告とともに、早急な支援を求める声が出席者から相次ぎました。

能登牧場・平林将専務取締役「われわれ畜産農家は避難できません。避難すると、自分たちが育てている牛や豚、鶏が餓死する」

JAのと・藤田繁信代表理事「この地で農協が本当にやっていけるのか、危機に直面している」

坂本農水相「営農の再開ができるのか、そういう不安が本当に募っているという思い。それに私たちが応えることが責務」