国交省「再度災害の防止」など防災・減災施策を取りまとめ
地震や大雨によって、何度も同じ施設や場所が同じように被災する「再度災害」。国土交通省は昨年発生した自然災害の教訓をふまえ「再度災害の防止」など今年度、強化して取り組む防災・減災の施策を取りまとめました。
国土交通省は、「防災・減災対策本部」の会合を開き、激甚化・頻発化する自然災害から命と暮らしを守るために策定している「総力戦で挑む防災・減災プロジェクト」を取りまとめました。
今年度は「再度災害の防止」「初動対応の迅速化・適性化」の2つのテーマを設定し取り組み強化を図ります。
具体例としては、「再度災害の防止」では、去年8月の大雨で福岡県や佐賀県で内水被害が発生したことを受け、排水機能の強化などの事前防災対策を加速化すること。
「初動対応の迅速化・適性化」では早期に被災状況を把握するため天候や昼夜を問わず、調査が可能な衛星やドローンといった最新技術の活用の検討。
地震発生後に早期に鉄道の運転が再開できるよう地震計を増やすなど、揺れの大きい範囲を絞り込んで点検を行う取り組みなどを推進していくということです。