「空と道がつながる愛知モデル」県が目指す新しいモビリティ社会とは ジャパンモビリティショー
10月28日から一般公開になる「ジャパンモビリティショー2023」。自動車メーカーやスタートアップ企業の参加が多い中、愛知県が出展しました。
大村知事:「空と陸のモビリティが融合した、全く新しいモビリティ社会の構築を目指していきます」
愛知県は、今年5月県内にあるドローンに携わる企業など6社と連携し「空と道がつながる愛知モデル」という新たなプロジェクトを立ち上げました。狙いは、ドローンを活用した人手不足や渋滞解消につながるビジネスや新たな産業の創出。連携した企業は、産業用ドローンメーカーやトヨタグループ、名古屋鉄道など。
愛知県はドローンや空飛ぶクルマの社会実装に向けた普及啓発を図るために今回、モビリティショーに参加しました。
目指すのは、世界に例のない新しいモビリティ社会の実現。2030年頃に空と陸のモビリティが自動運転となり、すべてが自動管制で安全に制御される仕組みを作り、空と道、人と物、どちらも移動の境界がなくなる社会です。
大村知事が自ら会場でプレゼンテーションを行う中、ひときわ注目を集めていたのが、「空飛ぶ軽トラ」。
開発にあたっているプロドローンによりますと、「空飛ぶ軽トラ」とは50kgの荷物を積載し、50km先まで飛行可能なエンジン駆動のドローンで、平時は医療品配送などで山間部や離島の地域課題に貢献し、災害時には孤立集落等に救援物資を輸送することで減災に貢献する機体として開発を進めているということです。
発表に立ち会ったプロドローン戸谷俊介社長は「一番のポイントは、必要に応じて地上を走ることもできるドローンだということ。地上では無人配送ロボットとして走行し、必要に応じて飛行することが可能です」と説明しました。
大村知事は、「愛知県は自動車、航空宇宙、ロボットなど、日本が誇る主要な産業分野で、世界と戦っていけるハイレベルな技術や人材が揃っている。多くの皆様に愛知県が誇る次世代の空モビリティをご覧いただきたい」と意気込みを語りました。