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豊漁の「ホタルイカ」 価格は去年の3分の1に! これから旬を迎える愛知県の「シラス」にも期待!

2024年4月17日 10:56
豊漁の「ホタルイカ」 価格は去年の3分の1に! これから旬を迎える愛知県の「シラス」にも期待!
豊漁のホタルイカ

物価高が続いていますが、実は今、とってもお買い得な食材があることをご存じでしょうか。それは、北陸地方で“採れすぎている”ホタルイカです。名古屋のスーパーではなんと去年の3分の1の価格に。さらに、愛知県のあの海産物にも期待が高まっています。

ホタルイカ名産地の漁獲量は1.7倍以上に増加 あまりの安さにスーパーでは即完売!

16日、名古屋市内のスーパー「アルビス中村二瀬店」で次々と売り場に並べられていたのは、富山県から産地直送の「ホタルイカ」です。刺身にボイル、フライまで店頭にずらっと並ぶワケは、“値段の安さ”にありました。去年、100グラムあたり約300円で販売されていたホタルイカが、今年は豊漁で98円になっているといいます。

アルビス中村二瀬店 小林頌平店長:
「ちょうど旬を迎えてますので、去年と比べても3分の1くらいの価格で、出だしの頃と比べると5分の1くらい。先週15キロほど入ったんですけど、1時間か2時間くらいで、普通じゃありえないんですけど完売しました。今年はもう特別です。こんなことめったにない」

この日は、売り切れないように入荷量を40キロに増やしたという小林店長。店頭にホタルイカが並べられると、さっそく手に取る人が。話を聞いてみると「今日は安いので、すぐ買おうと思いました」「値段が安いのでありがたいですね。最近、物価も高いんで」と喜びの声が相次ぎました。

ホタルイカの名産地・富山県では、先月1日、ホタルイカ漁が解禁されました。富山県の水産研究所によると、先月中旬までの富山県内のホタルイカの漁獲量は、過去10年間の平均の1.7倍以上に増加。先月下旬も漁獲量が伸びていて、今年は豊漁です。

滑川漁業協同組合 水野豊さん:
「去年よりは大分多くてうれしいです。まだこれから(シーズンは)始まったばっかり。まだまだ取ってきます」

これから旬を迎える愛知県のシラスも豊漁に期待!

愛知県の海産物にも期待が集まっています。15日、南知多町にある師崎漁港で次々と水揚げされていたのは、愛知県が漁獲量全国上位を誇るシラスです。南知多では今月5日にシラス漁が解禁。これから旬を迎えますが、今年は豊漁が期待できるのでしょうか。

加工業者の男性に話を聞いてみると、「4月でこれだけ取れるということは、少し期待はできるかなと」「今から(シラスの漁獲量が)あるのはいいことだから期待しています。ないと困ります」と期待を寄せていました。

愛知県水産試験場によると、実は、去年と一昨年のシラスの漁獲量は3年前と比較して約6分の1に激減し、不漁続きだったと言います。そんな状況の中、南知多の人たちが“今年こそは”と意気込むにはワケがあります。

愛知県水産試験場 今泉哲さん:
「現状は、春シラスはこれから期待したい。去年・一昨年よりは黒潮の流れがいい流れ方をしているので、漁獲に期待できる」

シラスは泳ぐ力が弱く、黒潮の流れに左右されます。去年の渥美半島沿岸の潮の流れは東向きとなったため、この地方にはとどまりませんでしたが、今年は流れが西向きに変化しているため、愛知県での漁獲が期待できるというのです。

とろとろピチピチの生シラス 今年はお手頃価格になるかも!?

取れたての生シラスをたっぷり楽しめるのは、加工業者が経営する「マル伊商店 内海店」。せっかくなので取れたばかりの生シラス丼を食べてみると、苦みもなくとろっとろピチピチ! お肌もピチピチになりそうでした。

味の他に、もう一つ気になるのがお値段です。今年のシラスの価格はどうなのでしょうか。「マル伊商店」取締役の木藤創大さんに話を聞くと、「今年はお手頃な値段でシラスが出せると思う」とうれしい言葉を聞くことができました。

木藤さんの店は、コロナ禍には売り上げが激減しましたが、補助金でキッチンカーを購入し、移動販売にも力を入れてきたといいます。

マル伊商店 取締役 木藤創大さん:
「今はマルシェや(イベントが)いろいろあり、僕らとしてはうれしい限り。キッチンカーを作ったかいがあった。ゴールデンウィークは休みなしでシラスを水揚げしているので、豊漁になってくれることを願います」

不漁を乗り越えたシラスが、何年かぶりに地元に活気を呼び込めるのでしょうか。期待が高まります!

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