5人死傷火事 「怖くなって逃げた」 住人の男逮捕 岐阜・高山市
8日午後10時半ごろ、高山市大新町で起きたアパート火災。
火は約4時間後に消し止められましたが、木造2階建てのアパートが全焼しました。
アパートには当時、9世帯10人が住んでいましたが、焼け跡から性別不明の2人の遺体が見つかり、住人ら3人がけがをしました。
火事の一報から約1時間半。消火活動が続く中、警察署を訪れた男の「自分の部屋に火をつけた」という発言で事態は急展開を迎えます。
こう話したのはこのアパートに住む無職・森江琉聖容疑者(23)。
自分の部屋に火をつけアパートを全焼させた疑いで逮捕されました。
森江容疑者を知る人は。
アパートの大家:「ほとんど話したことない。向こうから話しかけることもないし、ほとんど部屋に引きこもっている」
2年ほど前、このアパートに引っ越してきたという森江容疑者。
一体なぜ今回の事件は起きたのでしょうか。
アパートの大家:「上で真夜中に掃除したりすると、音がうるせえって。はっきりいえば(上の階の住人と)仲が悪かった」
捜査関係者によりますと、事件当日、森江容疑者は、上の階の住人と騒音トラブルになっていたといいます。
その住人は、80代の男性とみられ、事件後、連絡がとれていません。
森江容疑者は警察の調べに対し、容疑を認めていますが、取材を進めると身勝手な動機も明らかに。
「自殺しようと火をつけた後、首をつろうとしたが怖くなって逃げた」と供述したという森江容疑者。
事件の数日前、遠方に住む祖母に「死にたい」と話していたこともわかっていて、警察は事件に至った経緯などを慎重に調べています。