<50年ぶりの快挙>ブロッコリーが「指定野菜」に! 出荷量全国2位の愛知県 価格安定でもっと身近な野菜に
消費量が多い野菜を安定して供給するために国が指定する「指定野菜」。現在は、ジャガイモ・ニンジン・キャベツなど14品目が定められていますが、2026年にブロッコリーが指定野菜の1つに加わると発表がありました。50年ぶりの快挙で食卓が変わるかもしれません。
高タンパク・低脂質・豊富な栄養素! “野菜の王様”ブロッコリーが「指定野菜」に!
名古屋市・港区のスーパーに行ってみると、売り場には山積みのブロッコリーがありました。この日だけで1000個のブロッコリーを仕入れ、年明けから売り場を拡大して販売しています。
一年通して人気の野菜ですが、ブロッコリーの旬は秋から冬にかけて。寒いと生育が悪くなり出荷量が減るため、値段の変動が大きくなってしまいます。このスーパーでは、ブロッコリーがない時期は輸入に頼るときもあったといいます。ですが、指定野菜に追加されると期待されるのが…!
タチヤみなと店 吉田有輝店長:
「(指定野菜になることで)作ってくれる農家さんが多くなるので、安定的に供給が入ってきたりとか、高騰するというよりかは値段が100円とかに安定してきて、より売れるのかなと思います」
ブロッコリー出荷量が全国2位の愛知県 出荷量は20年で約2倍に増加!
実は、ブロッコリー出荷量が全国2位の愛知県。名産地にとって「指定野菜」に追加されることは、うれしいビッグニュースなんです。
多い日は一日でおよそ1500個のブロッコリーを収穫するという、大府市に畑を持つブロッコリー農家の鈴木さんによると…。
ブロッコリー農家 鈴木伸弥さん:
「今まで特定野菜は下のランクだったが、格上げになって我々としては喜ばしい。ここ10年くらいでだんだん(需要が)増えてきたなって思いますね。子どもたちとか若い人たちが食べたいとか好きだっていう声を聞くので」
また、指定野菜を育てる畑は、作付面積など一定の条件を満たすことで「指定産地」として申請が可能に。指定産地に認められると、国からの補償が受けやすくなります。
ブロッコリーの出荷量は年々増加していて、2000年から20年ほどで約2倍になっています。指定野菜になって価格が安定しやすくなれば、食卓に上る回数も増えて、ブロッコリーが今よりもっと身近な存在になるかもしれません。