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<ドラゴンズ・三好大倫選手>苦労人が崖っぷちでつかんだ大チャンス 父からの激励メッセージに思わず…

2024年3月28日 18:24
<ドラゴンズ・三好大倫選手>苦労人が崖っぷちでつかんだ大チャンス 父からの激励メッセージに思わず…
中日ドラゴンズの三好大倫選手

使い込まれた古い野球のグラブを「宝物です」と語る男性がいます。このグラブは、プロ野球選手になる夢を叶えた息子との思い出の品。その息子とは、中日ドラゴンズの三好大倫選手、26歳です。

三好選手は、ドラフト6位で入団し4年目。50メートル、5.8秒の俊足が売りの外野手ですが、これまで一度も1軍に定着することができず、プロの厚い壁に苦しんでいました。

崖っぷちの気持ちで迎えた今年。藁にもすがる思いでチームの大ベテラン大島選手に弟子入りしたのです。すると、今年のオープン戦で、得点圏打率がなんと5割に! 夢の開幕戦スタメンへ、苦労人がついに大きなチャンスを掴みました。

そんな息子を、父・正勝さんは遠く離れた故郷、香川県から見守り続けます。

小学2年生の頃、本格的に野球を始めた三好選手。野球経験者の父が監督をしていた地元のチームに加入すると、まさに親子鷹の関係に。それは今でも続いているそうで…。

三好選手の父 正勝さん:
「電話がかかってきますね、突然かかってきて『今日のバッティングどうだった?』とか(聞かれる)。私から『こうしなさい』とは言わない。プロの世界なので、監督もコーチもいる中なので、聞くだけです。頑張れよと」

中日ドラゴンズ 三好大倫選手:
「僕が小さい時から一番見ているのは父親なので、悪い癖とかは一番知っているので、頼っていますね」

息子にはあえて厳しく接していたという正勝さん。親子の側面をチーム内では決して見せず、三好選手も正勝さんのことは“コーチ”や“監督”と呼んでいたそうです。そんな2人が唯一「父と息子」に戻れた場所は、お風呂でした。

三好選手が小学生の間、お風呂は必ず一緒に入るようにしていたという正勝さん。お風呂場でいろいろな話をすることが、父親としての償いだったと語ります。

それでも三好選手はひたむきに夢に向かって努力し続けました。高台にある町のスポーツ施設が集まる公園で、いつも1人で走っていたそうです。姿が見えないときは大抵この公園で走っていたと、正勝さんは話します。

初の開幕スタメンのチャンスを掴んだ苦労人、三好大倫選手。そんな息子へ、見守り続けた父からメッセージを送ります。

三好選手の父 正勝さん:
「ヒロ、プロの世界に入って3年、今年で4年目ですけど、春からのキャンプのヒロの活躍は、家族みんなで楽しみにワクワクしながら見ています。どうか自信を持って1軍定着を目指して頑張ってください。家族みんなで君のことを応援しています。頑張れ、ヒロ」

父からの激励メッセージを聞いた三好選手は、思いがこみ上げ目頭を押さえます。

中日ドラゴンズ 三好大倫選手:
「野球をしていたら苦しいこともありますけど、そういう時に支えてくれるのが家族だったり、兄もそうですけど、支えがいっぱいあったので。自分のためだけでは頑張れないと思うので、何とか恩返ししていけるようにやっていきたいです」

開幕戦は現地で観戦するという正勝さん。家族やファンの応援を力に変えて、三好選手が開幕戦に挑みます!

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