リニア工事による水位低下問題 古田岐阜県知事らJR東海に要望書提出 知事「できるだけ早く開通のめどを出していただきたい」
リニア中央新幹線の工事が原因とみられる岐阜県瑞浪市での水位低下などの問題を受け、岐阜県の古田知事らが「原因究明と被害拡大防止策を講じること」などを求める要望書をJR東海に提出しました。
リニア中央新幹線の工事をめぐり、岐阜県内では、瑞浪市で工事が原因と見られる水位や地表面の低下が発生している他、多治見市では、トンネル内での岩の落下事故で作業員が重傷を負う事故などが起きています。
これらの問題を受け、岐阜県の古田知事は、8日、沿線自治体の市長・町長らとJR東海の丹羽俊介社長に「水位低下の原因究明を行い、被害拡大防止策を講じる」ことや「トンネル工事での事故防止対策の確実な実行」などを求める、要望書を手渡しました。
また、知事は、「一つ一つの課題や安全対策などを進めることで、できるだけ早く開通のめどを出していただきたい」と要望したということです。
一方、JR東海は水位低下などの問題について、「地元住民の不安をなくすために丁寧な対応をしていく」などと答えたということです。