三重・松阪市のひき逃げ遺棄事件から12年 遺族らが情報提供呼びかけ
11年前に三重県松阪市の山林で男性の遺体が見つかった事件で、男性がひき逃げされた後遺棄されたとみて現在も捜査が続けられている中、20日、警察は男性亡くなる直前に利用したと見られる近鉄の駅で情報提供を求めました。
この事件は2012年3月、松阪市の山林で一瀬敦さん(当時32)の遺体が見つかったものです。
一瀬さんは、遺体発見の約4か月前に、松阪市の近鉄伊勢中川駅から徒歩で宿泊先に向かう途中に車にはねられ、遺棄されたとみられています。
20日は、一瀬さんが死亡する直前、最後に利用した伊勢中川駅など2か所で一瀬さんの兄弟と警察官15人がビラを配り、情報提供を求めました。
警察は、これまで約5万1000人を投入し捜査を進めていて、54件の情報が寄せられていますが、犯人につながるような有力なものはいまだ得られていません。
警察はおととし、容疑を過失運転致死から保護責任者遺棄致死に変更し、時効を10年から20年に延長して捜査を継続しています。
情報提供は松阪警察署0598-53-0110で受け付けています。