浦島太郎伝説が語り継がれる愛知県武豊町。来年、町制70周年を迎える武豊町を盛り上げるべく、376名の町民が“コスプレ”で世界ギネス記録に挑戦した。

竜宮城の玉手箱も存在!? “浦島太郎伝説”が残る武豊町

全国各地で色々な伝説がある「浦島太郎」。愛知県武豊町でも“浦島太郎伝説”が語り継がれており、町内には、竜宮城から持ち帰った玉手箱が保管されているという「知里付（ちりゅう）神社」をはじめ、竜宮神社や乙姫橋、浦島橋など浦島太郎にまつわる場所が全８カ所存在している。

そんな武豊町の魅力のひとつ“浦島太郎伝説”をキッカケに、町を盛り上げるべく、町民たちがあるテーマでギネス世界記録に挑戦！テーマは、「おとぎ話のキャラクターの仮装で集まった最多人数」。記録を達成するには、250人以上が目標だ。多くの参加者を集めるために、武豊町ではワークショップを開催。浦島太郎、乙姫、亀から着たい衣装を選び、町民が一丸となって衣装作りに励んだ。

町民たちが全力コスプレ！浦島太郎・乙姫・亀の姿で集結

当日、愛知県武豊町の小学校には、衣装を着た町民たちが次々と集結。亀の衣装に身を包んだ町民は、「甲羅が土台のところが段ボールで、その上に新聞紙を張って、帽子は緑色の水泳帽子を使用しました。１ヶ月前からコツコツ作りました」と話す。

なかには、洋服作りが得意な祖母が作った可愛らしい乙姫衣装に身を包んだ小さな女の子の姿も。“個性重視”でいきたいところだが、ギネス世界記録に挑戦する上で着用する衣装には条件が設けられていた。浦島太郎は法被、腰みのなどを身につけること、亀は、体の幅より大きい甲羅を身につけ、頭部まで緑で覆い目が付いているなどが決められている。衣装の規定チェックを行い、挑戦会場となる体育館へ向かう参加町民たち。体育館に、次々と浦島太郎・乙姫・亀が整列していく。

「それでは、挑戦を開始します３２１ＧＯ！」というギネスの公式認定員の声とともに、いよいよ参加者の集計がスタート。多くの町民が記録達成を祈るなか、ついに審査結果が発表！

審査結果は376人！なんと、目標よりも100人以上多い人数で、ギネス世界記録を達成した。参加した町民からは、「ギネス記録に関われて、すごい嬉しい」「正直こんなに集まると思っていなかった。初めての経験だったので、とてもいい経験になった」など喜びの声が多く寄せられた。

“町おこし”はもちろん、町民たちのチームワークが発揮されたギネス世界記録への挑戦。挑戦した町民たちの表情が達成感に満ちあふれていた。